夏の日
暑い日が続くが、今日は風があるからか、多少マシ。
前に洗ったのは何時だったか、シャッターの汚れが気になりだしたので、こうした風のある日に洗えば乾きも早いと思い、病院から戻った店主は、開店前にシャッターを洗う。洗うといっても、店前にホースを用意できないので、霧吹きで水をかけて、汚れとともに拭き取るカタチだ。
その作業をしているところへ、六十代後半と思しき女性に声をかけられて振り返ると、「これ本物か、見てくれんか」。と言いながら、自転車のかごに入れた紙袋から出したソレは、フランスの某有名ブランド、Mラインのリュック。
知人でも何でもないご婦人なので、なんで店主にそんなことを訊くのかは不明だが、そんなことが平気であるのがこの街。

ウチは、そのブランドの直営でも、質屋でもないが、いちおう最低限の知識として、真偽の差を知っている店主なので、その部分をチェックし、「いちおう本物ですね」というと…。
「貰いものなんだけど、売りに行ったら幾らになる?」。
そんなことを訊かれても、そういう業者じゃない店主には判らないので、明言を避けたが、なんだかねぇ。

ウチの本来の姿を、この街で判って貰える日は来るのだろうか?
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