« 錦之堂 | トップページ | マレーシア予選 »

2006年3月19日 (日)

年寄りの暮らし難い社会

人は老いると体の具合も悪くなり、病院や、老健という施設の世話になることもある。病院とは、病を治すところなのだが、病状が安定すると、自宅療養するには問題があろうが無かろうが、3ヶ月を単位に退院を余儀なくされるので、受け入れてくれる病院があれば別だが、「老健」なる施設に入らざるを得ない。
病院側の本音としては、「医療単位が獲れないから、儲からない」らしい。ところが、それで送り込まれる老健とは、"医療施設ではない"らしいから、少々熱が出ようが、状況が悪くなる兆候があろうが、あまり問題にならないらしく、風邪を悪化させ、肺炎になってしまうこともある。老人にとって、風邪や肺炎とは、ヘタをすると命に関わるというのに。
実際に、ある老健で、処置の遅れで亡くなった2人のお年寄りを目撃している。
また、食事の摂取量が少ないと栄養が足らなくなるので、事務的に処理が出来るからなのか、病院でも何処でも、「胃ろう」を勧める。「胃ろうは経口摂取もできる」と、事前には説明するが、実際には、"誤嚥"を理由に、経口摂取は禁止される。人間、口からモノを食べることの重要性は言うに及ばず、総合健康の面からも、気力的な問題からも、大事なことである。ところが、"事故"を恐れるあまり、食事を与えたことが"証拠"として残る方法だけが横行しているように思う。こういったことを見ても、現在の老人にとって、健康に自宅で生活する以外、幸せはないのが、日本の現状のように思える。もちろん、病院側にも言い分はある。看護士の不足だの、挙げれば幾つも出てくる。

確かに、歳入が少なく、歳出が多いワケだから、あらゆることが削られるのであろうが、まだまだ削るところは他にあるように思うし、命に関わる部門を削るのはどうかと思う。
身寄りの無いお年寄りや、経済弱者を踏み台にし、彼らにしわ寄せを被らせて、コネとインチキで作り上げたルールで、あぶくゼニを得ている、脂ぎった顔で似合わない高価い服を着、いい飯を喰らってる人間が居るんじゃないか?糖尿になるよ!

身体的に健康であるなら、老健、特別老人施設なども、それなりの対処や"認知症"対処などをしているが、寝たきり状態で、この手の施設に入ると、「放りっぱなし」で、"息をしていること"だけを確認に廻るだけだ。家族や親類等がマメに訪問しないと、病状悪化の初期症状を見逃され、医師も看護士もほとんど居ない訳だから(居ても、医療行為は出来るだけしないようにしているということらしい)、最悪の事態になり、「お歳でしたから…」を言い訳にされるだけだ。

問題なのは、これだけ病院数が多いといわれる日本なのに、先端の医療を行う病院は、特に地方の場合、かなりのエリアに対して1つあれば良い方だ。必然、病床数には限りがあるから、急を要する患者の初期医療に重きを置いている。それ以外の病院は、その地域一番病院の受け皿なだけで、3ヵ月後に移送された後に、命を落としかねない場所だ。要は、危険を脱したといってもデリケートさを要求される老人の受け入れ先が、あまりに少ないのだ。老人に限らないが、終末医療を受け入れる病院が無いのと同じだ。面倒なだけで儲からないからというのが理由なのだろう。患者が病院や医師を選ぶ時代だといわれるが、地方ではそんな事、夢のまた夢だ。選ぶだけ無いし、選んでも入れて貰えない。そうかと思うと、元気にハッピーな入院生活を謳歌している人も居るからフシギだ。その病気の種類によるものなのか、何なのかわからないが…。政府の主導する、病床数の削除という方針は、現実を見ていない。人間、「健康」と「重病」の2種類しかいないと思ってないか?重篤な状態を脱しても、「医療」を必要とする状態もあるのだ。問題は、この状態を受け入れる施設が無いことなのだ。

欧米で普通に使われる優れた薬や、治療方法も、"日本の認可"を通っていないものは、病院での医療行為には使われない。また、優れた医師は海外へ流出し、更に、医療報酬の点数方式も含めた、「見直し」の名目の、縮小の方向も持ち上がっている。日本は、益々、病気になれない、病気にかかると命に関わる国になろうとしている。
言葉が悪いが、年寄りにもPSEマークを付けようとしてるんじゃないのかと思える。

庶民からの各種税金の取立ては増加の一途を辿るが、無駄な歳出の削減は相変わらず成されない様子だ。国の財布を握る人にとっては、歳入を獲れるうちは獲れるだけとって、歳出が必要な状態になった一般国民には、できるだけポックリ逝って欲しいとみえる。普通の感覚を持ち合わせる人には、そんな義理も人情も無いことをしちゃぁ、お天道様の下を歩けやしないと思うだろう。自らを護るのは己の力のみという弱肉強食の価値観は、親をも見殺しにするのだろうか?そんなのは、ケダモノのすることじゃないのか。

官邸の愛するアメリカ。その言いなりに、「構造改革」を行っているわけであるが、身寄りの無いお年寄りや、経済弱者が、まともな医療を受けられない「アメリカ型の資本主義」まで、真似する必要は無いと思うのは私だけだろうか。選挙や国元に帰った時だけ、福祉だの医療だの言うが、中央では上に迎合してるような人に投票してはいないだろうか。国民は、選挙の時だけでなく、政治にもうチョット興味を示し、キチンと評価判断することが必要なのじゃないだろうか。最近は芸も細かくというより、露骨なのに国民が気が付かないのか、マスコミ等も使った「世論操作」をされることが多いし、本当のところを伝えることをしないニュースを鵜呑みにしていては、知るのは難しいことではあるが、コトは我々国民の命に関わること。自分や家族が、その場に立ってから気が付くようでは遅いのである。こういうことを云っていると、どこぞから刺客がやってきて、自殺を装って殺されるかもね。

|

« 錦之堂 | トップページ | マレーシア予選 »

コメント

マスコミは野党のついたガキっぽい嘘には恐ろしく敏感に反応し、どーのこーのと批評批判を繰り返してますね。くだらんこって。

そんな報道ばっかだから、国民世論もまたシカリ。
与党っつか政府(米国含む)のついた「ウソ」&「ウソに近いグレー公約」に関しては見向きもせず、いつまでも小泉劇場を堪能している。
中身が同じまま表紙を変えたような政府の悪知恵に踊らされている。

困ったものですね。
野党も世論のとるには、大味でワイドショーっぽい戦略で戦うべきなんでしょうか。

投稿: BIG T | 2006年3月19日 (日) 15:26

ワイドショー戦略いいかも。(^^)
大本営発表のスタイルだと、戦時中と同じですよね。
このブログ、政治色を強めたくはなかったんですけど
老人医療については、どうしても言っておきたくて…。

投稿: SJ | 2006年3月19日 (日) 16:10

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/132471/8171989

この記事へのトラックバック一覧です: 年寄りの暮らし難い社会:

« 錦之堂 | トップページ | マレーシア予選 »