ナポリのペン
路面の雪が、ようやく融け始めたのに、また、今夜から雪の予報だ。先日より若干気温が高いので、あれほど大荒れにならないと思うが、油断は出来ない。さて、ウェブ店では扱わない、実店舗のみの商品群、筆記具編、いってみよー。
文字を書くことの重要性は以前にも書いたが、筆記具の世界には、その機能美、製作者(メーカー)の思い入れ、そして歴史があるのがロマンなのかもしれない。
今回採り上げるのは、ナポリのデルタ社の「ミニトレンド」コレクション。1982年創業という若いメーカーなので、上に述べた「歴史」は無いのだが、要求が厳しく競争も激しい国際市場に参入するため、その設立当初より、最高の水準だけを目指して来た。今日までの間、そのプロセスに細かい調整を加え、製品のクオリティを完璧の域にまで高めた。ドルチェビータシリーズ等は、特に有名なラインだ。ディティールへのこだわりは他の追随を許さない意気込みを感じる。
そんなブランドの、入門編ともいえるのが、この「ミニトレンドコレクション」。キャップを閉じた状態の全長が118mmというコンパクトなサイズ(書く状態で140mm)のため、ゴツイ万年筆と言うイメージはまるで無いスタイリッシュなモデルだ。胸ポケットに好いね。価格もリーズナブル。
万年筆というと、数年前から、万年筆のブームが来るなどと言われて、もちろん、センシティブな方は、既にというか、とっくにと言うか、とり込んでらっしゃるが、「普段使わないから…」と躊躇されている方が多いのかもしれない。でも、一歩踏み出してみてね、人類の発明した筆記具で、こんなロマンのあるものは他にないから。
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